ダンナです。
関東圏の大きなトライアスロン大会のうち、いまだに私が参加した事が無かった大会のひとつが九十九里トライアスロンでした。大会の宣伝も参加人数も、相当に大規模な大会です。
尻込みしていた理由は単純で「かなり大規模=ガチ向けな大会じゃね?コワイコワイ」というチキンな理由によるものです。
それが再三書いてきました霞ヶ浦国際トライアスロンフェスタの突然の中止によって、「このままじゃ終われ
ん」という熱が湧き上がってきた勢いのままにエントリー。
かつて彩湖で一回だけの経験があるミドルディスタンスに挑みます(昨年の霞ヶ浦のディアスロンはノーカンで…)。
9月27日の土曜日に、九十九里トライアスロン・通称「99T」に初参加してきました。


いきなり最初に競技以外の反省点をまとめちゃいますが、もっと早く現着して時間に余裕を持たせるべきでした。
と言いますのもこの大会、スタート地点とトランジション(=受付会場)とフィニッシュ地点(=メイン会場)がそれぞれ離れた場所にあります。スタート地点とトランジションは650mほどの距離ですが、トランジションとメイン会場は実に3㎞(!)も離れています。
いくつかに分かれた駐車場のうち私に割り振られたのはメイン会場のすぐ近くだったのですが、当初は「メイン会場に近くてラッキー♪」とアサハカにも思っていたらとんでもない大間違いで。
駐車場に着いて「おおおお海だ海だ!!」と海無しケンミン丸出しのときめきを満喫…する暇など全然なく。
急いでコンビニおにぎりを食べながらバイクを組み立てて、それから装備品をすべてまとめて3㎞彼方のトランジジョンエリアまで移動して受付と装備のセッティングを済ませてからさらにスタート地点まで移動…ギリギリとまではいきませんでしたが、それなりに時間を見込んで出発したつもりだったのがちょっと冷や汗をかきました。
もちろん大会側の案内にも「距離があります」「お時間に余裕をもって…」との記載はあるのですが、ここまでとは思わなんだ(泣)。
まぁこのあたりは経験してナンボって事ですかね。来年以降参加する事があれば気を付けます。
そんなこんなを経ましたがいよいよのスタートです。
例年よりは暑く、かつ曇り空。天気に関してはベストコンディションと言っていいでしょう。肩口までのウェットスーツ(ロングジョン)でも寒くはありませんでした。
スイムは九十九里浜に流れ込む一宮川の河口での1周回1.9㎞。汽水の中を泳ぎます。




河口も河口、海のすぐ内側ですので海からの波がかなり来ます。さらに台風による高波の影響か時折り結構高い波も来たりしますので、賢いワタシは「あ、これ気張って波に挑んだりしたらガンガン体力を削られるヤツだ」と早々に頑張ることを放棄。とにかくマイペースを貫いて無理はせず、大きな波が来たら逆らわずに必要なら立ち泳ぎで波をやり過ごしてからしっかり方向を確認してマイペース泳ぎを再開、を繰り返します。
汽水のため真水に比べてヘッドアップがしやすく、方向確認がやりやすかったのも幸いして割といいペースでスイムアップ出来ました。
スイムをあがったら先述のトランジジョンエリアまでの650mをヒーコラと進みます。やっぱりここでも頑張りません。ほどほどの速さでノテノテと進みます。
とはいえリザルトを見ると、いくらなんでもこのトランジションで時間を食い過ぎていました。靴下を履いたりグローブを着けたりるのに手間取っちゃったのもあるんですけどね。
終わったらBBQ~♪と現実逃避でムリヤリ自分を鼓舞しつつのバイクパートスタートです。

今回は初会場だったので私もドキドキでした。
コースを見ても撮影ポイントがわかりません。
バイクコースは有料道路とのことなので撮影&応援は絶望的だと思いました。
とりあえずスイムと思いスタート地点まで行きましたが、スタート地点遠い!小っちゃくてダンナの判別つかない!
来る途中、スイムコースが見られるところがあったのでそこまで行くかと思いましたが、選手以外立ち入り禁止エリアが
あってかなり時間がかかりそう…。辿り着くころにはスイム終わっていそうです。
諦めてトランジションに戻ります。
スイムから戻ってくるとき、赤い絨毯の上をはだしで走る人、靴を履いている人、いろいろでしたが皆さん足ツボ状態で痛そうでした。



さぁてオタノシミ!!
「有料道路を走らせてやるからオメェら思う存分トライアスロン満喫しろや!!」という、完全に頭がイカれた(←誉め言葉)バイクパートです。九十九里有料道路と東金九十九里有料道路をトライアスロンのために封鎖してくれやがって。いやもう、こんな事しちゃえるんですねぇ…。
ほぼ平坦でほぼ直線でのみ構成された91.1㎞の2周回コースです。
路面のキレイさは言わずもがな(有料道路だから)で、歩行者や自動車のみならず信号機さえも一切ナシ(有料道路だから)。左側通行で車線がスッパリ分けられていて走りやすいなんてもんじゃありません(有料道路だから)。
一方で過去の参加者の方々のブログなどで予習したところ、どうやら九十九里有料道路コースは海っ縁りのためデフォルトで強風に見舞われるそうです。往路が向かい風で復路が追い風になるそうです。
興味深かったのは、往路の向かい風で回し過ぎると脚を削られるというのはまぁ解るとして、復路の追い風で気分良く調子に乗って飛ばし過ぎてもやっぱり脚を削られるという経験談でした。
そこで賢いワタシは閃きます。「つまり往路も復路も攻めちゃダメだって事だな!!」
作戦は決まりました。バイクパートで頑張ることを放棄します。
サドルの後ろにボトルケージ×2を増設しまして、片方に万が一の場合のパンク修理のためにツール缶、もう片方とダウンチューブ&シートチューブの計3本にドリンクを装備して走りました。
いやぁ、前情報どおりの凄い強風です。下道のところはまだしも、有料道路に上がったらとたんに真正面からの向かい風に見舞われました。スピードを出すためではなく、少しでも風の抵抗を抑えるために往路はひたすらDHポジションで走らざるを得ませんでした。
私にとっての鬼門であるランがこの後に控えている以上、極力脚を温存させながら走ります。
いくつかある登り勾配の箇所では思いっきり前乗りの体勢で、脚の筋肉を使わずに脚の重さでペダルを回します。持久ライドではお馴染みのテクニックですが、私がコレを知ったのは愛機STINGERの産みの親、CEEPOの田中社長にお会いした時のアドバイスからでした。
流石にSTINGERは(CEEPOの中ではエントリーグレードとは言え)実に実に良く出来たバイクでして、こういう乗り方にもしっかり応じてくれます。ホントに脚をペダルに載せるだけでスゥ~っと走ってくれるんですよ。ありがたやありがたや…。



時折りふくらはぎを伸ばしたりして具合を確かめつつ、すぐ脇に見え続けている波打ち際の光景に「おおお東映映画のオープニングじゃん!!」などと海無しケンミン丸出しでワクワクテカテカしながら強風に耐え続け、楽しかった有料道路区間を終えて下道へ。トランジションに帰ってきました。
ああああ、いよいよランか…。

トランジションで自転車の出発と帰りを
見届けるしかない私は、トランジションで待っていました。自転車フィニッシュでライン前で立ちコケする人も何人かいて、皆さんがんばっていてすごいなぁと思いました。
バイクフィニッシュした顔が暗かったので、ちょっとキツくなってきたのかと心配になりました。


ここまでの「頑張らないプラン」が功を奏してか、まだ脚は危険信号を発していませんでした。ですが私は私の脚を過信しません。
実は私は今回のミドルディスタンスに臨んで、ランに関しては当初から作戦を立ててありました。
と言いますのも、私はスイムもバイクも順位やタイムを気にしなければなんとかクリアできるとは思っていたんですが、ランに関しては脚が攣ったり昨前の板橋シティマラソンの様に関節が限界を迎えたりして「どうにもこうにもならずに終了」が有り得るからです。それだけは避けたい!!
なので今回のミドルはとにかくランを走り切ることに全振りでプランを立てていまして、そのココロは「ランは絶対頑張らない。スローペースでも焦らずに完走を目指す」です。
ランのコースはトランジションから九十九里有料道路へ出て、長生ICまでの片道3㎞を2往復(計12㎞)してからフィニッシュへ向かってさらに3㎞、メイン会場すぐ脇を素通りしたらさらにさらにもう5㎞ぐるっと走ってきてようやくラスト1㎞のフィニッシュラインを経てゴールとなります。
前半の2往復を走るあたりまでは我ながら「お、これは問題なく完走イケそう」と思えるくらいの脚の軽さでした。
ですがやはりそんなに甘くはありませんでした(´;ω;`)
メイン会場脇を通過する15㎞の手前あたりからズゥン…と脚が重くなってくるのを感じました。GARMINの記録を見ても、14㎞まではラップ6分/㎞ぐらいで行っていたのがいきなり6分30秒/㎞まで落ちています。
「コレはレースじゃなくて気楽なジョギング…あと5㎞ぽっちの軽いジョギング…」などと無理やり現実逃避をして走っていましたが18㎞あたりでもう本当に脚が上がらなくなりまして、このあたりで本っ当~に「もう歩いちゃおうか」「十分頑張ったし…」という悪魔のささやきが頭の中でフルオケフルコーラス大合唱状態。周囲に歩いてる方々がいっぱいいるのもまたステキな免罪符に…。
ですが私のみみっちい性格からして、ここで歩いちゃうと結局「走り切れなかった」という悔いをまる一年後までグジグジグジグジず~っと引っ張るであろうことは明白でした。なんといっても残りわずか3㎞です。
ここが今回のキモでした。
と言いますのもこの時は自分で解るほどうつむいて前のめりな「もうダメだorz」の姿勢で脚を進めていたのですが、ここでお世話になってるマッサージ師さんの「背中が丸まってると呼吸が満足に出来ないので余計に疲れる」という言葉を思い出しまして、無理やり姿勢をビシッとまっすぐ起こして「俺疲れてない!元気だもんネ!!」のフリなフォームをとってみました…すると本当にわずかながら身体がスッと楽になりまして。
さらに脚にも力が戻ってきて…となれば良いのですが、そこはやはり私はスポーツ漫画の主人公ではありませんのでそんなミラクルは起きず(笑)速度までは回復せず上がらない脚でノタノタノタノタ。ですが…なんとかイケる。


今思い出してもここで諦めなかった自分を褒めてやりたい。記録によるとラストの2㎞は7分30秒/㎞台というスローペースですが歩きはせずに走りとおして、九十九里トライアスロンミドルディスタンス113.1㎞・完走してきました!!

ゴール横の道を通って折り返してゴールなので、一度ダンナを見送りゴールで待ちました。
その間にゴールしてくる方もいて、見ていましたがミドルディスタンスの人、皆さん笑顔でした。
何なんでしょう、なんか脳内物質出てるのかな。
ツラいと思うんだけど…。
と思ったらカメラマンさんが撮ってくれた写真でダンナが思い切り笑顔で、驚きました。

あの笑顔の理由はハッキリ覚えています。
フィニッシュラインに入ってテントの屋根の向こうにフィニッシュゲートが見えてくると「あああやっと終わるこのキツイのが終わるやっとやっと終わる終わる終わる!!!!!!」と、とにかくもう休めることが嬉しくってしょうがなかったんです。


いやぁやはり私にはまだまだミドルディスタンスは手強かったです。
ゴールしてもしばらくは「俺よく帰って来られたなぁ…」なんて思っていました。
しばらく腑抜けてから、参加者にふるまわれるバーベキューを堪能しました。本当はハマグリのバーベキューのハズだったのですが、遥か遠くの海上で暴れている台風のため海が荒れていて漁に出られずにハマグリが獲れず、急遽①フランクフルト&焼き鳥②トウモロコシのどちらかという事に。
残念ですが自然相手の理由なので文句を言うのも筋違いですね。①を選んで美味しくいただきました。
さぁ後は装備を回収して帰宅するだけです…なのですが。ここでこの大会特有の第4種目「撤収」が待ち構えていました。
そう、冒頭で書きました様にトランジションはここフィニッシュ会場より3㎞彼方、そして私に割り振られた駐車場は会場のすぐ脇…行って帰って来なきゃなりません。
ヘロヘロの体に鞭打って徒歩でトランジションに向かいます。周囲はぞろぞろと同じ所を目指す、まるでゾンビの様な疲れ切ったトライアスリートの大行列…。

本当にトランジションとゴール会場、
駐車場が遠くて…。3往復はしたので
本当によく歩いたなと思いました…。
お子さん連れの方とかどうされていた
のかな。
木更津トライアスロンも駐車場と会場が遠かったですし、コレは大きな大会の宿命ですかね。
会場の真横が駐車場だったたかはらやまを遠く思いながら往復して、車に装備を詰め込んでようやく会場を出発できたのはもう夕方17時前。やはりオリンピックディスタンスとはタイムスケジュールが違います。
せっかく九十九里浜に来ておきながらお土産も何も買わずに、さらに京葉道路の船橋料金所で渋滞に巻き込まれて。
途中でうどんをかき込んでちゃっちゃとお腹を満たして、21時前にようやく帰宅出来ました。
とりあえず家にあげられる程度にバイクを拭いて、ヘルメットとかシューズたちを洗ってウェットスーツを浴槽の水に沈めて塩抜きして、洗濯物を洗濯機に入れたらあとの片づけは翌日に持ち越して寝ました…土曜日開催で助かった…。
翌日曜日もお片付け。さらに1日海岸際の駐車場に置いておいた車は塩か砂かで真っ白になってましたので、労いの意味も込めて洗車とワックス。
そして最後のお片付けは、今シーズンも多いに頑張ってくれたバイクSTINGERを細かい所まで徹底的にきれいにしてからコーティング剤でピッカピカに。風が砂を含んでいたのか、よく聞くとチェーンのコマの間がザリザリと鳴りますのでチェーンを外して超音波洗浄機でこちらも徹底洗浄。
週が明けたらまたローラー台で頑張ってもらうのですが、今はとりあえずのお疲れ様です。
ありがとう、相棒!!!!
今回貰った完走メダルが実は栓抜きになってるという、素晴らしく粋な演出を堪能して祝杯を挙げて2025年のトライアスロンを終えました。




とにかく歩かずに完走できたので大満足。
後日のリザルトを見ると完走者475人中200位よりちょっと上。真ん中よりは上に行けました。
まぁでもそんなのは良いんです。ラスト数㎞を耐えられたことが最大の自己満足。
大会の感想なんて「とっても素晴らしい大会だった」としか言い様がありません。だって完走できたんだから。あぁ楽しかった♪
さぁて。
2026年のトライアスロンの始まりです!!


また出ることがあれば、スタートは諦めてスイム途中の橋にいようかと思います。
スイムとランが見られるので、応援するならそこがいいかなと思いました。写真が撮影できないバイクコースがあるので、カメラマンさんの撮った写真を見ましたが、さすがプロ!きれい!すごい!いい記念になりました。


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