妻です。
動物が好きな私ですが、実は犬がコワイです。記憶もない幼いころに犬に噛まれたことがあるらしく、そのせいか犬がコワイ。好きですが、コワイので、恐る恐る寄っていくと、たいていの犬が吠えます。多分、恐々いくから余計アヤシイやつに見えるのだと思います。
そんな私ですが、海外の旅行先で犬ぞりに乗る機会がありました。その時の「犬が引っ張ってるのにすごく早い!」とか「犬が頑張って引いてくれてる!」という驚きと楽しさが忘れられませんでした。
でも、国内だと北海道まで行かないとできないんじゃないかなとネット検索していたら‥
「本州で唯一!犬ぞり」という文字が。群馬県水上高原スキーリゾートで犬ぞりをやっていました。
平日だと時間も長いドライバーコースがありましたが、さすがに平日は無理なので、日曜日の体験コースを申し込みました。

水上の犬ぞりを見つけてからのヨメの迅速ぶりたるや…。
「群馬でやってるよ!!私行くよ!!ダンナはどうする!?
一緒に行くなら連れていくけど、行かなきゃ私一人で行くよ!!!!」
って勢いでした。
スキーウェアのレンタルもあるとのことなので、レンタルの申し込みもし、駅から送迎バスに乗れるように手配をしました。
スキーウェアの下ってどのくらい着こむもの?
他にどんなものを持っていけばいいの?
いろいろ不安でしたが、とにかく新幹線に乗って群馬県へ行きました。

早朝に車で大宮駅へ。
コインパーキングに車を停めて、6時から開店している大宮駅構内の駅弁ショップで朝食を購入してから新幹線に乗車して上毛高原駅へと向かいます。
車で高速道路を使うと何時間もかかる道程が、新幹線だと40分(!)です。
急いで駅弁を平らげました。
駅から降りると雪はあるけど、思っていたほどではありません。日陰の歩道は確かに雪に覆われていたけど、駅前の駐車場は片隅に雪が片付けられていて、アスファルトが見えていました。
でも、送迎バスで一時間近く行った先は、私の身長ほどの雪が積もった世界でした。
さすがスキー場!

ついてすぐにスキーウェアを借り、犬ぞり体験の料金を払い、着替えも完了。
モタモタして間に合わなかったら嫌だと思って余裕のあるスケジュールにしたのですが、時間までまだあるし、どうしよう。とりあえず、雪の上を歩いてみることに。
片栗粉みたいに踏むとキュッと音がします。スキーは怖いし、ソリでもするかと思い、まずはソリのコースを見てみました。挑戦するご家族や子供の様子を見ると、結構スピードでてコワイ‥。
結局、スキー場をうろうろしていました。何かしてみようかと思ったけど、レンタルの手続きして、道具を借りてやっているうちに、今度は犬ぞりの時間に間に合わなくなりそうで、踏ん切りがつきませんでした。歩いているうちに犬がたくさんいるところに出たりしないかと思っていたのですが、犬の声さえしません。遠い場所まで行ってやるのかな。
時間になり、迎えのスノーモービルに乗って犬がいる場所まで行きます。
「着きました」
えっ、でも犬がいないんですけど‥。トラックのようなものが止まっているけど、犬の姿はありません。でも、よく見るとトラックに金網のようなものがついています。あの中にいるの??
教えてくれるのは、ご自身でも犬ぞりレースをやっている平井さんと奥さんのもなみさんです。
簡単に乗り方を教えてもらって、スノーモービルに引いてもらって練習します。本日どんなチームで行くか平井さんが考えてチームが決まりました。5頭の編成です。
そして、いよいよ犬たちと会います。吠えられたらコワイので、ちょっと後ろに下がっていよう。犬たちへの挨拶はダンナに任せた。
トラックの中から犬たちが出てきます。あれっ、小柄な犬だなぁ。

この子達、吠えません!走るのが楽しいように一日一回の出番にしているとお話されていました。そのためか、走るのを楽しみに待っているような様子です。
ハーネスを付けるのをお手伝いし、撫でてあげてくださいと言われたので、恐々撫でましたが、吠えません!立ち上がって顔をなめる子もいましたが、怖くありませんでした。

常々犬を怖がっているヨメが、この時は盛大な犬好きっぷり。
要は吠えられなきゃ怖くないみたいですね。
実家で犬を飼っていた私にとっては親愛の場合と威嚇の場合の吠え声の違いはハッキリしているので、鳴き声で怖いというのはいまいち理解できませんでした。
名前を教えてもらって、まずはスタート位置まで移動です。犬ぞりはもなみさんが乗っていきます。私たちはスノーモービルで追いかけましたが、あっという間に犬ぞりは小さくなっていきます。
最初は私が乗りました。後ろにもなみさんが乗って操作するので、ほぼつかまっているだけですが、カーブの時は体重移動をちゃんとしないといけないので、ぼーっとしているわけにはいきません。犬たちが走り出したスピードは思ったより早くて、軽やかです。

自転車でも自動車でもオートバイでも、ニンゲンが操る動力の乗り物はすべて「初めはゆっくり、次第に加速がついてスピードアップ」というのが当たり前なのですが、彼らは「最初っからトップスピードだぜ!!!!!」が基本。
スタートした途端に最速でその爽快感たるや…!!
降り始めた雪に加えて、前を走る犬たちが蹴立てる雪しぶきがそりゃもうバシバシと顔面を直撃しまくってくれまして、目を開けているのの苦労しました。
「犬ぞりは目を開けていられない」…こんな事は経験者だけの感想ですな。
ふふふ。
本日の先頭を引いている2頭のうちの1頭ワイファイはまだ経験が浅いそうで、引いている途中でもう片方の先頭を引いている子とケンカになってソリが止まってしまいました。もなみさんによると
「道がこれでいいのか迷いがあったり、こんなにスピード出していいの、と迷っているワイファイに走りたい隣の子がイライラした」とのことでした。犬の人間関係(?)も大変なんですね。
で、二度同じようにケンカになったので、ワイファイは先頭を外されてしまって、真ん中のあたりを引く配置に変えられてしまいました。
でも、それからソリは一度も止まらずスムーズに走り、ダンナと交代した後もすごく早いスピードで走っていました。

走り終えた犬たち、すごく息を切らせていましたが、「やりました!」みたいな顔になっていました。こんな小柄の犬5頭で、ソリと人間2人を乗せてあんなに早く走れるなんてすごいです。
走り終えた犬たちにドッグフードの混じったお湯を上げていました。ドッグフードの他にも何か入っていると言っていたので、アスリートが運動した後にプロテイン飲むような感じですね、きっと。寒いから温める意味もあるのかもしれません。
ワイファイ、がんばれ。今日はうまくいかなかったかもしれないけど、経験を積めばきっとちゃんと先頭走れるようになるよ。そんな気持ちで撫でさせてもらいました。

ゴール時点での席次ですが。
先頭から、向かって
前列左(黒)・プリマ
前列右(茶)・エイサー
中央(黒)・ワイファイ
後列左(ぶち)・ティキタカ
後列右(茶)・アレックス
いい子たちだったなぁ…。
最後に記念写真を撮っていただいたりして、体験終了しました。
犬たちが本当に賢くて楽しそうに走るので、面白かったです。
こんな犬たちなら、「犬は人間の最高の友人」というのも納得です。
その後、昼食を食べ、帰るバスの時間までスキー場をふらついていましたが、犬ぞりのトラックのところにきたら、雪の中でディスクを投げてそれをキャッチする練習をしている犬と人のペアがいました。投げた人に背中を蹴ってディスクをキャッチする練習でした。犬がこんなにジャンプ力があるとは思いませんでした。こんな風に仲良くしてくれる犬なら怖くないかな‥。



蛇足ながら追記しておきますと、ここの犬たちは犬ぞりは犬ぞりでも「スピードレース」に特化した犬たちだそうです。
いわゆる「タロとジロ」みたいなシベリアンハスキー系のスタミナ重量牽引犬とは違って、いわば短距離走スプリンター系のスレンダーな牽引犬でした。
瞬発力重視の、「イリスハウンド」をベースとした犬種たちとの事でした。
ホントに頭が良い、可愛い犬たちでした。

とにかく真冬にスキー場に行っておきながら犬ぞりだけで帰ってきたこの日の小旅行、夕方17時過ぎには帰宅出来ました。
日曜日の強行軍でしたのでこれで精一杯でしたが、土曜日から泊まりがけで行って、もっとゆっくりしても良かったかとも思います。
次回以降のプランに役立てるとしましょうかね。



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